大事な実印を紛失してしまったら

日常ではあまり実印を使う場面がないため、いざ必要なときになって「実印が見つからない」「紛失してしまった」ということがよく起こります。

 

特に引っ越しや部屋の模様替えなどで、実印を保管する場所を変えてしまったために、どこに保管したかを忘れてしまう方が多いようです。

 

実際に実印を利用する場面には、不動産取引、遺産相続などがありますが、それらの手続きの際には、実印だけではなく印鑑証明書の提示が必要になることがほとんどであるため、実印だけを失くしたとしても、あまりリスクはないように思えます。

 

確かに現実的にはリスクは少ないかもしれませんが、悪用された場合など、先々に面倒なトラブルが発生する可能性はおおいにあります。

 

そのため、実印を紛失したことに気がついたらそのままにせず、すぐに対応策をとりましょう。

 

実印を紛失したときの具体的な3つの対応策

実印を失くしたときの具体的な対応策は、次の3つになります。

 

  • 市区町村の役所へ「紛失届」を提出する
  • 市区町村の役所へ「改印届」を提出する
  • 警察へ「紛失届・盗難届」を提出する

 

届け出を行った市区町村の役所へ「紛失届」を提出することで、新たに印鑑証明書が発行されることを防ぐことができます。

 

同時に「改印届」も提出し、新しい印鑑を登録します。

 

その後、古い実印や古い印鑑証明書が悪用されないように、警察へ「紛失届・盗難届」を提出しておきます。

 

また、会社の実印を紛失した場合は特に面倒になりますが、関係先や取引先に対して改印した旨を連絡し、会社名義での注文書や領収書等が偽造されるのを事前に防ぐ必要があります。

 

実印ではなく「印鑑登録証明書を何かの書類に紛れ込ませて紛失してしまった」という場合も、すぐに市区町村役場へ紛失届けを提出し、印鑑登録の廃止手続きをしましょう。

 

実印のみならず、印鑑登録証明書を紛失した場合も、ただの書類を紛失した場合とは異なり、あとあと面倒なことになることが予想されるため、打てる手は打っておくことをおすすめします。

 

実印を悪用された場合のダメージは計り知れない

「たかが実印を失くしたくらいで、そこまでする必要はないのでは」と思われる方もおられるかもしれません。確かに実印を盗まれたとしても、実際に悪用される可能性は少ないでしょう。

 

しかし、実印を悪用された場合のダメージは計り知れないものがあるのです。

 

「お金を盗られた」場合は、そのお金が無くなるだけで済みますが、「実印を盗られた」場合は、今お持ちの財産を全て失う可能性だけでなく、ありもしない多額の借金の保証人にさせられるリスクもあるのです。

 

特にお金に困っている身内や親類がおられる場合は、要注意です。

 

見ず知らずの他人が悪用する可能性よりも、あなたの財産状況を良く知っている親しい間柄の人が、止むを得ず悪用してしまう、ということもあり得ます。むしろそのようなケースのほうが多いかもしれません。

 

詳しくは「実印に潜む怖い話 〜 実印悪用事例集」をご覧ください。

 

このようなことがないように、実印は厳重に管理する、そして万が一紛失に気付いた場合は速やかに所定の手続きを行うこと、が重要です。


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